ミニバイクレースでの、車検・不正改造の話

誰でも、レースに出る以上は勝ちたいと思っている。
普通は人より沢山練習してライディングの技術を磨こうと努力している。
バイクも速いに超したことはない。チャンバーやクランク・シリンダーそしてレース用スペアエンジンなどを
用意してレースに臨むライダーも多い。
またある者は、減量に励んだり・・・・・通常大人子供の体重差20kgはカートコースでは1秒のタイム差となることが多い。

その勝ちたいと思う気持ちが時としてあらぬ方向に・・・・・・・?

レースでは改造規則があって改造範囲が決められている。効果が有ろうと無かろうと
範囲を超えた改造は違反であって車検落ちの対象となる。

車検とは?
朝の車検は、安全検査といったところで、ハンドルの切れ角、オイル・ガソリンキャッチタンク、ワイヤーロック
ブレーキのきき具合、バーエンドキャップの状態などを検査している。

後車検(再車検)
レース終了後、主催者の任意または、ライダーの文書による抗議によって行われる。
いわゆる、チョンボを取り締まるわけだ!!
過去に車検落ちの対象となった事例を紹介するので、うっかり、又は故意に行わないよう参考にしてほしい。


本当にあった話
’89年ころまでは、ライダーのモラルも低く主催者もいいかげんだったので車検などもほとんど無かった。
西仙台の耐久などは良い例で、80ccは車検落ちしたが60ccは合格!!なんて時代もあったのだ。

’94年くらいからは、60ccでは車検落ちになってしまうが、軽量ピストンピンやリードバルブの材質
が変更されていても車検落ちしなかったのを記憶している。

最近の車検落ち事例
’95年以降は、チャンバーメーカーの本格参入によって不正に対して厳しい対応が迫られるようになった。

1.ピストンリングのエキスパンダー(ばね)を取り付けていない。失格
2.シリンダーヘッドの厚みが薄い・・・・面研-失格
3.排気ポートが研磨されている-失格
4.吸気マニホールドが磨かれている-失格
5.点火時期調整よう長穴が加工されている-失格
6.バランサーアイドルシャフトが加工されている-失格
7.他の車両のピストンなどを使用-失格
8.トランスミッションの交換-失格
9.プラグコードを交換した(改造範囲外)-失格
10.クランクケースを加工した-失格
11.クランクベアリングを高速ベアリングなどに交換した-失格
12.軽量ピストンピンを使用した-失格
13.クランクベアリングをポンチ加工した-失格
14.クランクベアリングなどを接着固定した-失格
15.オイルシールのばねを取り外した-失格

灰色部分
1.ウォーターポンプメカニカルシールの改造-証拠不充分につき無罪-明らかな改造失格
2.バランサーアイドルシャフトの軽微な改造-証拠不充分につき無罪-明らかな改造失格
3.ケースやシリンダーのバリとり-怪しいもの不定。明らかに加工されたもの-失格

灰色補足(モトちゃんぷ様より)

通常レースではシリンダーの切削などは一切禁止となっており、
その規則に対して不満や、要望は現在出ておりません。
ケースのバリ取りも、絶対に行ってはいけない禁止事項ですが、
メーカー出荷時でのばらつきなどもあるようで、
そのようなことが確認されれば、無罪となっております。
ですから、どちらの場合についても、
明らかに手を加えたと確認できるような物は
現時点のモトチャンプ杯では、確実に失格となっております。


以上のように故意、悪質な物は全て車検落ちとなっている。改造による効果があっても無くても
失格になるので、余計なことはことはしないほうが賢明だと考えられる。
不明な点は、かってに解釈しないで主催者に事前に問い合わせした方が安全だ。
ポートやケースのバリ取りなどは、メーカー出荷時でのばらつきなどもあるようで、
そのようなことが確認されれば、無罪となるが、車検の際疑いがかかるような加工、
改造は一切慎むべきである。


さて、このページにやってきたあなたはレース活動をやっているかもしれません。

人より有利にレースをしたいとか、見た目はノーマルで・・・

はっきり言ってレースでは不正です。

車検員はまず見ません・・・バレ無い改造見つけました!