7:オーバーホールの必要性・判断基準編

一口にオーバーホールと言っても何をしているのか疑問ですね。

騒音や振動が出たら修理になりますので、必要な部品を交換します。

どの程度で交換するかがプロの判断になります。

 

OH時の定期交換部品

オイルシール・クランクベアリング 消耗品ですからOHのときは交換しています。

交換、または補修

右側クランクケース クランクベアリングの圧入が緩みアウターレースが回ります。

レース用では規則によりケース交換になりますが、それ以外ではロックタイトで固定できます。

必要に応じて交換

その他ベアリング・その他オイルシール バランサー系以外は回転数が比較的

低いので劣化は少ないようです。

 

バランサーのガタ・・・新品は0.6mm程度 0.8mm以上交換推奨

 

コンロッドのガタ・・・新品0.8mm 3mmだとぜんぜんだめ!  交換目安は1.2~1.5mmくらいかな?

 

シフトフォークの焼け(センター) オイルが少ないと焼けます。

 

右のオイルシールが破損すると白煙を出したりします。

 

バランサーギアとアイドルギアが磨耗しています。

騒音が大きくなります。そのままにしているとギアが割れます。

こんなの初めてみました・・・

 

ニードルベアリングが分解(破損)することもあります。

 

左のピストンは吹き抜けが多くリングが消耗しています。

拡大するとこんな感じになっています。

 

クランクの右カラーがオイルシールにより削れています。

左はさらに削れています。推定25000kmくらいです。

 

クラッチプレッシャープレートもでこぼこに磨り減っています。

センターも同様に磨り減っています。

 

クラッチディスクもぼろぼろです。アウターも段付き磨耗している場合はやすりで修正します。

この位なら大丈夫です。

 

NSR系のチェック個所は大体これくらいです。

ほかにはクランクケースの点検なども必要です。

このエンジンではほかにポート加工を少しとリング交換を合わせて行いました。

***********インプレ到着しました***********

エンジンも無事に載り、始動も完璧です。
初めてのNSエンジンがあのエンジンなので比べるものが悪いかもしれませんが、まずは「クラッチ」。
凄く綺麗に繋がり、半クラにしても自分の思うような操作が出来る様になりました。
 
「エンジン」
まず最高回転数が上がりました。バリバリタコメーター振り切ります。
最高速はメーターがないためわかりませんが、6速レブって「まだまだ走りれますよ。」って言っているようです。
エンジンはパワーバンドが広くなった気がしました。
トルクも凄くあり、半クラでスタートきめるとフロントが軽く浮いてしまいます。
まだ分かりませんがミニサーキットなんかでは凄く扱い安そうです。
 
まだ、乗りこなせてないので何とも言えませんが、凄く良いです。

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